こんにちは。むーちょ、です。
ご訪問ありがとうございます。
村田紗耶香著『コンビニ人間』を読みました。文春文庫 580円+税金
先ごろご紹介した『定年前後の「やってはいけない」』と併せて購入したものです。
前々から興味があり、かつ日経の夕刊で村田紗耶香さんが軽妙なエッセイを連載されていて、ますます読んでみたかった一冊が、文庫になった契機に読んでみました。(以下、ネタバレも含んでいますので、これから本を読まれる方はご注意ください)
これはコンビニでアルバイトをして生計を立てている36歳女性の目から見た世界が綴られています。
繰り返されるフレーズは「コンビニは複雑な場所ではない。性別も年齢も国籍も同じ制服を身に着けると店員になる」です。そして主人公はコンビニの制服を着ることで「人間」になると感じます。
主人公は仕事熱心です。
朝はコンビニのパンを食べ、昼の休憩ではコンビニのおにぎりを食べ、夜疲れているとコンビニのものを買って帰ります。夕食を終えると天気予報を確認し、店のデータを見て、明日は寒そうだからセール中でもあるので「コロッケをたくさん作ろう」と頭に叩き込みます。そして「朝になれば、また私は店員になり、世界の歯車になれる。そのことだけが、私を正常な人間にしているのだった」と思うのです。
これは「コンビニを舞台にした経済小説」だな、と思いました。半ばからいろいろ屁理屈をつけて働かず、主人公に寄生する最低な男が出てきてかき回されますが、再び主人公はコンビニで働く世界に戻ろうとします。
非正規社員で未婚の主人公は、かっての同級生や同級生の夫に「結婚しないのか?」「その年でアルバイトはないだろう」とか「世間の常識に沿って」責められます。しかし幼いころから「変わった子」でカウンセリングも受けさせられた主人公は最後に「人間としていびつでも、たとえ食べて行けなくてのたれ死んでも」コンビニのために存在するのだ、と言い切ります。
主人公にとって、貯蓄とか老後のこととか、世俗的な心配はなく、ただただコンビニで働くことが世界と関りが持てる、唯一のよりどころなのです。もう「お仕事小説」を通り越し、崇高な宗教の教義のようです。
非正規社員について考えることが最近多くなってきたので、その点は少し恐ろしさも感じました。生活の基盤、より良い生活よりも「コンビニのために存在している」と思うと自分が「意味のある生き物」と捉えられる。社会保険にも加入している様子もなく、本当に「のたれ死ぬ」までコンビニ人間であり続けるのかも知れません。
それを良い、悪い、と判断するのは人様の人生なのでおこがましいことですが、コンビニ人間であり続けるためにも、できるだけ雇用保険や厚生年金には入りましょう、とアドバイスしたいですね。

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主人公は仕事熱心です。
朝はコンビニのパンを食べ、昼の休憩ではコンビニのおにぎりを食べ、夜疲れているとコンビニのものを買って帰ります。夕食を終えると天気予報を確認し、店のデータを見て、明日は寒そうだからセール中でもあるので「コロッケをたくさん作ろう」と頭に叩き込みます。そして「朝になれば、また私は店員になり、世界の歯車になれる。そのことだけが、私を正常な人間にしているのだった」と思うのです。
これは「コンビニを舞台にした経済小説」だな、と思いました。半ばからいろいろ屁理屈をつけて働かず、主人公に寄生する最低な男が出てきてかき回されますが、再び主人公はコンビニで働く世界に戻ろうとします。
非正規社員で未婚の主人公は、かっての同級生や同級生の夫に「結婚しないのか?」「その年でアルバイトはないだろう」とか「世間の常識に沿って」責められます。しかし幼いころから「変わった子」でカウンセリングも受けさせられた主人公は最後に「人間としていびつでも、たとえ食べて行けなくてのたれ死んでも」コンビニのために存在するのだ、と言い切ります。
主人公にとって、貯蓄とか老後のこととか、世俗的な心配はなく、ただただコンビニで働くことが世界と関りが持てる、唯一のよりどころなのです。もう「お仕事小説」を通り越し、崇高な宗教の教義のようです。
非正規社員について考えることが最近多くなってきたので、その点は少し恐ろしさも感じました。生活の基盤、より良い生活よりも「コンビニのために存在している」と思うと自分が「意味のある生き物」と捉えられる。社会保険にも加入している様子もなく、本当に「のたれ死ぬ」までコンビニ人間であり続けるのかも知れません。
それを良い、悪い、と判断するのは人様の人生なのでおこがましいことですが、コンビニ人間であり続けるためにも、できるだけ雇用保険や厚生年金には入りましょう、とアドバイスしたいですね。

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