金融経済面

「家賃滞納10兆円、米金融に火種
 コロナ前の数十倍、家主を圧迫
 政府支援解除後を警戒」

 この記事は結構深刻な問題だと思いました。
 「新型コロナウイルスによる失業や収入減で家賃の延滞が広がっている。米当局の試算では全米の延滞総額は900億ドル(約9兆8000億円)に達する。米政府は立ち退き猶予策を講じているが、6月末に期限が切れる。家賃延滞は家主のローン返済に支障をきたす恐れがある」
 何となく、リーマンショック時のサブプライムローンを思い出しました。サブプライムローンは複雑な債券として売り出され、中身も分からず大量購入していたことから突然暴落したので、家賃の延滞とは種類は違います。しかし、同じく住宅にまつわる負のインパクトを持つのもでは?と結びつけてしまいました。

 「バイデン米政権は6月まで、立ち退きや財産の差し押さえの猶予措置を取っているが、家賃延滞に耐えかねた家主が借り手に立ち退きを迫り、各地で訴訟も起きている」「米消費者金融保護局(CFPB)の3月の報告書によると、20年末時点で800万超の世帯が家賃を延滞していた。年収2万5000ドル以下の低所得層の延滞率は27%で、7万5000ドル以上の高所得層(9%)と比べ3倍の開きがみられた」
 明らかに延滞した家賃を支払えそうにもない層が多いわけです。

 「家賃滞納は物件のローンを抱える家主を圧迫する」
 大家さんにとってはたまったものではありません。建設、あるいはリフォームなど、それなりのお金を出して人に貸しているのですから、ローンが支払えなくなります。こちらの方が深刻でしょう。

 政府支援は延長されて6月まで。これ以上の延長は難しそうです。大きな貸し倒れリスクを抱えています。立ち退き猶予、と相まって大家さんのローン返済が7月以降にどう顕在化するのか、ちょっと怖いですね。

   
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